日月潭ガイド
100年の栄光に輝く台湾八景を訪ねる
日月潭国家風景区には、環潭、水里渓、埔里、濁水渓、集集の五大レジャー系統が範囲に含まれており、周辺には桃米、車埕、集集、水社大山、双龍瀑布、明潭ダム、水里渓などの観光スポットもあります。
日月潭の美しさは、なんと言っても山と水が織り成す景色と言えるでしょう。それはまるで山水画のようです。幾重にも重なる山々に霧が立ち込める景色は刻一刻と変化し、詩的情緒があふれています。自然が生み出した素晴らしい景色によって、日月潭は台湾八景の名声を得たのです。
世界で最も美しい十大自転車道
日月潭環潭公路は、米国有線テレビニュースネットワーク(CNN)傘下の生活旅行サイトCNNGOより、世界で最も美しい十大自転車道に選ばれました。
水社から向山ビジターセンターを繋ぐ全長約400メートルの「水社自転車道」は、湖上に設けられているので、ここをサイクリングする時は、水上で船を漕いでいるかのような気持ちになります。
環潭公路には、途中文武廟、龍鳳宮、慈恩塔、永結同心橋、向山などの著名な景観がありますので、是非足を運んで見てください。
地殻変動を経て湖が盆地に
日月潭、頭社、魚池、埔里は、どれももともとは湖でした。ここ一帯は「第三紀粘板岩層の陥没地帯」に属し、粘板岩層地帶が地殻変動によって絶え間なく押し出され、大小異なる盆地をつくりあげました。そしてそこに水が溜まって湖が形成されたのです。その後、比較的標高の低い頭社、魚池、埔里は水が干からび、肥沃な盆地平野となりました。
山を切り開いて水を引き、水力発電所を推進
日本統治時代になると、日本人は台湾を発展させるために軽工業を奨励し、台湾の商工業に必要となる電力を供給するため、多方面から水資源を利用する計画を立てました。日月潭は、地理的条件に優れ、台湾最大の天然湖であったため、大正8年(1919)に台湾電力株式会社を設立し、日月潭水力発電所の建設工事に着手しました。武界から延長15kmにわたる水路トンネルを引き、濁水渓の水を日月潭へと送り込み、落差320mの水力によって発電機を動かし、電力を発生させました。