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サオ族の年中行事の中で最も盛大なのが豊年祭です。これは彼らにとって新年と同じように考えられており、漢民族と同じ旧暦のお正月も含め、年に二回新年を祝います。豊年祭は旧暦7月最後の晩に行われます。まず部族の者たちが袁氏という頭目の家へ集まり、杵をつき始めます。これが始まりの合図で、杵をつく行為は、サオ族文化の特色の一つです。杵は長さや太さが異なり、石を衝くと異なる音階を発し、多様なリズムを生み出します。さらに長さの違う竹筒の音も加わり、杵の音と竹筒の音が共鳴しあう中で、サオ族の新年は幕を開けます。
旧暦8月1日はサオ族における元旦に当たります。各家の正門には厄よけの水草(Saqulh)が飾られます。午前9時になると、村人たちは祖霊かごともち米を入れた小さな箕を持って、祭りの会場へと赴きます。巫女が約1時間に渡り、新年の儀式を行います。その後、各家でそれぞれ祖霊かごを祀ります。また、部族の男性は汚れを取り除く儀式(TitiSin)を行います。元旦の晩には再び部族の者が集合し、お酒を酌み交わしながら祝福の宴を催します。これはサオ族の言葉で「Tuktuk」と呼ばれています。この宴は旧暦の8月3日まで続き、部族同士の交流を深めます。もちろん、楽しい宴の間も祖先への感謝の気持ちは忘れません。
旧暦8月2日には狩猟の儀式、8月3日には抜歯の儀式を行います。この抜歯儀式は祖霊の庇護の下に少年たちが無事に成長しますようにという願いが込められています。8月4日は祖霊小屋を建てる日です。5日から11日の間は、部族の者は毎晩この小屋の前で、「牽田」という儀式を行います。これは祈祷のほかに、歌と踊りを繰り広げるものです。サオ族の豊年祭からは彼らの倫理道徳、生活技術、宗教儀式、暮らしの智恵などを垣間見ることができます。祭りには部族の者が祖霊の庇護の下、健康で平安に過ごせますようにという願いが込められているのです。
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